雪若丸(山形県) 感想とか

山形県の新品種 山形112号がついに名前がついて「雪若丸」という名前になりました。正直この名前は・・・・・。よく言えばインパクトがある???

一度しか試食していないのであまりはっきりとは言えませんがその時の感想は「硬すぎじゃないか?」でした。よく言えば弾力がある、粒がしっかりしている、と言えなくもないのだけど。コシヒカリなどを食べなれているお客様だと正直クレームの嵐になる予感がひしひし。

山形の米は「はえぬき」「つや姫」どちらも粒がしっかりしてる感じで、自分もコシヒカリよりもこういうしっかりした米が好きですがその自分からしても「うーんこれは・・・」という感じでした。たった1回だけの試食なので炊き方などでたまたまって可能性もあるのですが。来年はほんと少量のみの作付でまわってくるのかはわかりませんが再来年くらいには自分の仕入先の農家さんでも作付するところがでてくるかもしれません。それまでには販売の対策をとっていかないと。ただ何回か食べてやはり自分の口に合わないときは基本販売はしない方針で。自分がおいしいと思えないお米を販売するのはおかしいですんで。

しかし最近の新品種開発競争はペースが激しすぎてなんていうか開発することを目的にしちゃってるような気がしてなりません。この山形112号の前の山形95号なんてもうすでにオワコンです。山形県人ですらこの山形95号のことを知ってる人は米業界関係者以外まれで、食べたことがある人なんてさらに少ないです。

はえぬきもつや姫も品種としては相当優れた品種なので個人的には新品種ってよりも今ある品種をもっと丁寧に扱って、より品種にあった栽培方法や炊き方、精米方法などを研究して広めていくほうが先だと思うのですが。

まだ生まれたばかりの品種にケチつけばかりするのもどうかと思うのですが山形県だけに限らず最近のお米の高価格帯ばかり狙った新品種開発は正直なんだかなあ?という感じです。ここ最近だけで 山形 つや姫 北海道 ゆめぴりか ななつぼし 新潟 新之助 青森 青天の霹靂 岩手 銀河のしずく 金の風 宮城 ササ結び だてまさむね 長野 茨城 と名前が覚えきれないものがたくさんでてます。

産地のブランド化が大事!新品種のブランド化が大事と言われますが良いものを丁寧に作っていれば自然に良いお客さんが付いてくると思います。ただその信頼を得るには時間がかかるわけで新品種もよいですがそういう足元を大事にする経営をしたく自戒も含めて。

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