山辺アグリFF総会

昨日は当社で取扱いのある山辺アグリFFの総会で、来賓の立場で出席させていただいた。

総会の内容は28年産米のお米の出来や収量ふくめての総括と共済のような新しい制度の勉強会・天候とお米の作り方の勉強会・新しい肥料、無農薬栽培にむけての新しい方法の実験報告などでした。

取引業者としては当社含め4社きておりまして、地場以外には東京の卸さんがいらっしゃってました。

平均70歳ほどですがみなさんまだまだお元気です。しかし今後の取引継続のためにも後継者もこういう場に、とここ数年お願いしておりまして、今年ようやく後継者が6名ほど参加することに。残念ながら懇親会には若手は来年から、ということで今年は勉強会だけでしたが世代交代をうまくするためにもこういう場で顔つなぎは必須だと思います。また後継者がいない産地とは正直我々業者もどこまで本気でつきあえるのか心配になる点もあり、ようやく一安心です。来年以降懇親会などでゆっくり語り合える機会ができることを期待してます。

また同業者間でざっくばらんに話せる場というのはあるようであまりないのでこういう機会は我々業者にもありがたく、特に東京含め消費地の卸さんから聞く消費地での米の動きというのは非常に勉強になります。地場には地場にいないとわからない話というのがありますが、やはり消費地での動きというのはどうしても産地では見えにくいものがあるので。

いろいろ話を聞くとやはりどの業者さんもはえぬきの需要がここ数年増えてきており足りない。セブンイレブンさんのおにぎりやさまざまな外食産業さんが新規ではえぬきを使うようになったため物の取り合いになっている。といって農業は高齢化が激しく、米の新規就農はほとんどおきていない。逆に高価格帯の米は余っている。特に28年産は新潟県が大豊作だったため新潟コシ・魚沼コシも余っており、山形県のつや姫も余り気味。最近新品種の開発が過剰でどの県も高い米だけ作ろうとしているが、高い米の需要なんてさほどない。結局は「高く売りたい米」をいろいろ手間かけて作ったけど「普通の値段」でしか売れない、となるだけだと思う。とのこと。それよりも現在ある「普通の値段」で売れる米をしっかり作ることが大事。とのこと。

米の新規就農はとにかく大変です。野菜だと少ない面積で初期投資もたいしてかからずできるのですが米の場合自前でそろえるとなるとざっくり5000万は必要です。借りたい、中古機械などで安くあげるにしても1000万は黙って必要です。農機具はとにかく高い。その辺のじいちゃんが乗っているトラクター、いいやつを新品で買うとベンツ2台分くらいの価格がします。

現在米農家の平均年齢が70歳ちかくになっているためあと10年すると間違いなく耕作放棄地の増大で社会問題になると思いますがそのときにはこの機械の問題がどのような形かで解決なっているでしょうか?

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